違う意味で闘い抜いた試験の日
今週のお題「試験の思い出」
私の試験の思い出はちょっと変わった、もっとも印象に強く残っている思い出です。
あれは、高校生の全統模試のこと。
嘘じゃなくて本当の話。
試験会場が近くの大学で、初めて大学の中に入るとあってとても緊張したものです。
前日から眠れず、当日の朝を迎えました。
ちゃんと、時間、バスの時刻も確認したのですが、どうやらかなり手前でバスを降りてしまったようです。本来なら、大学へ向かう大勢の高校生と、ぞろぞろ歩いているはずなのに、周りを見渡しても誰もいません。
夢ではありません、当日の朝です。
試験時間開始は9時❗️
当然慌てました💦
急いで地図を広げて
(当時携帯はまだ持っていません。)、
自分の足を頼るしかありませんでした。
しばらく歩いていると、向こうから自転車に乗った若い男性がやってきました。
「あ!人いた!道を聞かなきゃ!」
焦っているので、ほっとしました。
「あ、あの、すみません…」
と、声をかけた時、ふと違和感を感じました。
その男性はコートを着ていたのですが、
下を履いていないのです!!
男性は私の近くに来て、私を囲むようにグルグルグルグル、自転車で周りながらコートを広げて下半身のソレをみせては「ほれ、ほれ…」と囁くように言ってきました。
「なんて不運な❗️❗️❗️❗️❗️
全統模試の当日の朝にコレか⁈⁈」
私は女子校。
もう、頭はパニック状態ですが、正直パニックになってるわけにはいきません!!
全統模試は私の人生がかかった大事なイベント!なんとかこの器用に見せながらグルグル回る人から逃げて、絶対に間に合わせてやる!!
私は逆境に強いのでしょうか。
逆に冷静になれました。
さて、私はこの男からどうやって逃げたと思いますか?
「あ………いいです。」
なんと❗️ここで、
【駅で配るチラシ配りの人に断るスキル】が
体に染みついていたなんて!!
見せてきた男性も少しスピードが遅くなり、隙を見て早足に立ち去りました。
しかし、男性も諦めません!
もう一度来て私の周りを今度は快速スピン❗️
アナタ、大道芸とかの素質あるよ。。
と、思いながらも、
自分も負けられない試験の日!
また冷静に、
「あ…………結構です。」
今度は手を振るジェスチャー 付きで断ってみました。すると流石にあきらめたのか、スーッと自転車で去っていきました。
I won❗️
やっと解放され、急ぎ足で会場へ向かいました。
なんとか試験時間に間に合うことができました☆
そして大勢の高校生を見て安堵したのを覚えています。
いまだに印象の強〜い試験の思い出です。